「自粛警察」「自粛ポリス」とは?他県ナンバー狩りや営業店舗に貼り紙をする「正義の暴走」

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最近、「自粛警察」とか「自粛ポリス」という言葉が頻繁にネットで聞かれるようになりました。

「自粛警察」「自粛ポリス」って何なのでしょうか?

自粛警察とか自粛ポリスとは、どうやらマスコミが言い出した名称。

新型コロナで政府からだされた緊急事態宣言や外出自粛要請を理由にして、他県から来た車や外出している人を攻撃したり、営業を続けているお店に貼り紙をして、いわゆる自分の「正義」を行使している人たちのことを指して言うようです。

ではその「正義」の行いは、冷静に見て「正義」なのかどうか、今、問題になっています。

「自粛警察」「自粛ポリス」って何をしてるの?

「自粛警察」「自粛ポリス」のやっていることは、いわゆる「自粛の監視」です。

私たちは今、新型コロナ感染が広まらないよう、不要不急の外出をしないこと、狭い空間にたくさんの人が集まったりしないことなどを求められている状況です。

なので「自粛警察」「自粛ポリス」の人たちは、

他県のナンバーの自動車 → 菌を他県から持ち込んでいる! 

バーベキューをやってる → 野外で菌をまき散らしている!

お店を営業している → 3密の状態を作り出している!

として自粛=「家でじっとしていろ!」を強く求めているわけです。

「自粛警察」「自粛ポリス」他県ナンバー狩りや営業店舗に貼り紙をする「正義の暴走」

こういった「自粛警察」「自粛ポリス」がとっている手段が、問題になっています。

駐車してある他県ナンバーの車のドアミラーを壊したり、

バンパーを壊したり、

営業しているお店に「やめろ」と貼り紙したり、

嫌がらせや誹謗(ひぼう)中傷、

ネットでのつるし上げ、

などなど、被害が続々とメディアで報じられています。

「自粛警察」「自粛ポリス」が生まれる心理

こうした「自粛警察」「自粛ポリス」が生まれるのはなぜでしょうか?

新型コロナウイルスを巡って自粛要請が長期化する中、イライラがたまって、その吐け口を求める心理が働いていることが考えられます。

自分が我慢しているのに、お前らは何だ! というわけです。

似たような現象が過去、いくつも起きたことをご存知でしょうか。

代表的なのものが第二次世界大戦中の日本です。

「お国のため」

「欲しがりません、勝つまでは」

そういって戦時下の人々は互いに監視しあい、同調圧力をかけて息苦しい世の中にしていたのです。

それが「正義だ」「正しいことだ」と盲信していたわけですね。

そして「みんなのルール」を破る他人を攻撃していました。

そして戦争が終わったら、責任は取りません。

「そういう空気だった」

「しかたなかった」

「自分は悪くない」

今回の「自粛警察」「自粛ポリス」はまだ全体主義的な同調圧力にはなっていません。

しかし、一歩間違えばその危険性があることは、忘れてはいけません。

まとめ

「自粛警察」「自粛ポリス」とは、同調圧力が生んだ「正義」の暴走です。

たしかに新型コロナの感染をこれ以上広げないために、私たちみんなが協力し合う意識を持つことが求められています。

ですが、報じられている「自粛警察」「自粛ポリス」のやっていることを見ると、

自動車の持ち主がいないところで車を破壊する

店主の見ていないところで貼り紙をする

匿名でネットでさらしものにする

・・・どれも普通に考えたら犯罪だったり営業妨害だったりしませんかね。

どうも「自粛警察」「自粛ポリス」は単にカッとなって、脊髄反射的に実力行使におよんでいるように思われます。

こういうときこそ、いったん落ち着いて、冷静に考えてどういう状況なのか、どういう行動をとるべきなのか(あるいは取らないのか)考えるべきではないでしょうか。

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