『ゴルゴ13』なぜ休載するの? 製作体制の秘密と対策は?

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『ゴルゴ13』が休載します。

昭和43年から52年もの長期にわたって連載を続けてきた人気マンガで、作品を実際には読んだことは無くても、名前くらいは知っている人も多いと思います。

『ゴルゴ13』なぜ休載するの?

休載の理由は、新型コロナです。

ゴルゴ13の製作体制は、密閉された空間に10人ほどものスタッフが集まって、原稿用紙をやり取りしながらマンガを描いています。

ゴルゴ13はさいとう・たかおさんが一人で書いているわけではないのです。

いわゆる三密の状態でゴルゴ13は作られている。

新型コロナの感染拡大の影響を受け、自粛の形で制作スタジオを一時閉める判断をしたわけですね。

『ゴルゴ13』製作体制の秘密とは?

先ほども書きましたが、ゴルゴ13のマンガは、原作者のさいとう・たかおさんが一人で描いているわけではありません。

さいとうさんのほか、10名近くのスタッフと分業で漫画を描いています。

この集団が「さいとう・プロダクション」です。

原作を考えるのも、さいとう・たかおさん一人ではなく数名でブレーンストーミングの形で行われますし、絵を描くのも、人物を描く担当、背景を書く担当、銃を書く担当など分業体制です。

こういった体制で作られている『ゴルゴ13』ですが、さいとう・プロダクションで発表されているのは『ゴルゴ13』だけではないのをご存知ですか?

現在『ゴルゴ13』以外にも、さいとう・プロダクションでは『鬼平犯科帳』という時代劇物のマンガを連載しています。

以前は『仕掛人・藤枝梅安』というマンガも連載されていたのですが、スタッフの方の死去でさいとう・たかおさんに業務が集中、体力的に厳しくなったことを理由に、『仕掛人・藤枝梅安』は休載になっています。

この分だと、『ゴルゴ13』と同様、『鬼平犯科帳』も休載になるかもしれません。

『ゴルゴ13』連載復活に向けての対策はあるのか?

現在のコロナが収束に向かえば、スタジオ活動の再開は当然あるでしょう。

しかし、いつ終息が宣言されるかわからない状態では、今までと同じような製作体制では、再開時期も見通せませんよね。

では、対策はどうしたらいいのでしょうか?

解決のカギは、ほかの職種でもすでに取り入れられている「リモートワーク」です。

さいとう・プロダクションでは原稿用紙という紙にインクで漫画を描くという、昔ならではのスタイルを取っていますが、最近では、漫画家さんにも原稿をデジタルで描く方も多くなってきています。

『ルパン三世』の原作者モンキーパンチ先生(故人)や『ドラゴンボール』の鳥山明先生、『コブラ』の寺沢武一先生は、すでに早い段階からデジタルで漫画を描いていらっしゃいました。

スタッフがそれぞれの自宅で原稿を描くことができる環境を構築できれば、マンガ連載が休止するということも少なくなるかもしれません。

いまのところ、さいとう・プロダクションでデジタル化の導入というニュースは聞こえてきませんが、検討されていてもおかしくないでしょう。

一刻も早く『ゴルゴ13』の復活が見たいですね。

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