英語の勉強に近道はない、という話

木の橋 英語学習
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いろんなブログ(もちろんウチも含みます)で英語の効率的な勉強法が紹介されています。

ではその効率的な勉強法で、いったいどれだけの人が、どのくらいの時間で英語を身につけられているのでしょうか?

100時間? 200時間?

そんなわけはない(鬼)

それならみんな、こんなに英語学習で苦労してないですよね。

一般に1000時間の壁というのが言われています。

1000時間の法則、とも言われています。

分野を問わず、セミプロ、中級者~上級者と言われるレベルに到達するには1000時間の努力が必要、という理論です。

10000時間の法則というのもあります。

こちらは「一流」「トップレベル」と言われるレベルに到達するのに必要な時間と言われています。

マルコム・グラッドウェルという人の『天才! 成功する人々の法則』という本に詳しく書かれています。

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≫英語勉強してると「ほんとにこれで伸びるのか・・・?」と疑問に思ったら

効果が出るのに必要な時間

10000時間の壁はさすがに分厚すぎる、1000時間で何とか勘弁してほしい、中級者で十分ですよ、と思っちゃいますね。

では英語学習で1000時間到達するのにどのくらいかかるのでしょうか?

1日1時間だと1000日、2年と270日です。

1日3時間だと1年間で1095時間。

1日6時間だと半年で1000時間を超えることができます。

赤ちゃんが言葉をしゃべりはじめるのは、だいたい1歳から1歳半くらいと言われています。

それまでずっと幼児は親から言葉を聴いて、吸収し続けるわけですね。

赤ん坊はたいてい寝ていますから、仮に起きていて親と接している時間を、5時間としましょう。

これが1年間で1825時間。

1歳半で何とか発話できるようになったとしたら、1825×2で2737.5時間。

2000時間くらいかけて、赤ん坊はようやく言語を身につけ始めるわけですね。

そう考えると、英語をはじめ語学学習の道には近道はないんだなあと分かってもらえるでしょうか。

英語の勉強に近道はない

以上のように、英語学習でも身につくまでにある程度の時間が必要です。

しかも、ただ漫然と時間を過ごしてもダメなのです。

いわゆる「4技能」(「読む」「書く」「聞く」「話す」)が言語の習得には必要です。

単語、文法、で基礎力を作り、英作文、スピーキングをバランスよく勉強し、伸ばしていく必要があります。

今現在、自分がどのくらいのレベルなのか

英語で何ができるようになりたいのか

どこを目指しているのか

正しいやりかたで勉強しているのか

集中して勉強しているのか

短期集中で行くのか、じっくり時間をかけてやるのか

これらを把握しておかないと、実力をつけるまでに1000時間どころか、もっと遠回りしてしまうこともあり得ます。

「効果的な勉強法」の本当の意味

最初の話に戻ります。

世の中でたくさん公開されている「効果的な勉強法」のブログや、本屋さんに並んでいる書籍の数々。

「12日でマスターする」とか「1週間マスター」など、魅力的な言葉がタイトルに使われている参考書も、実際手に取って読んでみると、「1度で終わることなく、何回も繰り返し復習して・・・」などと書いてあります。

語学が、1回やれば身につくものではないということは、本の著者自信が一番分かっているのです。

「効果的な勉強法」とは、遠回りしないための一つの道筋だと考えましょう。

英語の勉強ひとつにしても、単語の覚え方、文法の勉強の仕方、英文の作り方、いろいろな先輩たちが、いろいろな勉強法を試して、上達していった。

そのなかで「この方法がどうやら伸びが速いやり方のようだ」「この方法が理解してもらいやすそう」など研究されて、技として継承されてきたのが、いろんな人の「効果的な勉強法」なのです。

勉強に近道はありません。

自分にとっての「効果的な勉強法」を探すのも、勉強を効果的にするために必要な努力だと思いませんか。

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