この記事を読んでほしい人
・問題集がりがり解いてるのに英語力が伸びない
・リスニングで何言ってるか全然わからない
・長文読解のスピードが上がらなくて困ってる
音読の利点
・英語の基礎知識が定着しやすい
・返り読みせずに、英語の文章を頭から理解して読めるようになる
・速読できるようになる
・リスニング力が高まる
トロイの遺跡を発掘したシュリーマンをご存知でしょうか。
世界史の歴史で習った方もいらっしゃるかと思います。
そのシュリーマン、母国語のドイツ語始め、フランス語やスペイン語、ロシア語など、なんと18カ国語を操ったと言われます。
もちろんそれだけの言語を習得できるくらいなので、天賦の才もあったかとは思いますが、ちゃんと努力も怠らなかった。
そのシュリーマンがやっていた学習法が音読です。シュリーマンは非常に多くの文章を音読し(多読)、毎日一時間は勉強していたそうです。
また、某有名予備校のカリスマ講師で、著作も多数の安河内哲也先生も、英語習得には音読を推奨されています。
1.音読で英語力を上げよう! 音読学習の重要性について

英語をはじめ言語学習では「読む」「聞く」「書く」「話す」の四つの技能をバランスよく伸ばすことが重要です。
机でカリカリ勉強しているだけでは英語力は伸びません。
たとえば陸上の棒高跳び。棒はこう握って、構えて、走って、飛んで、着地する。その時の姿勢はこうで・・・みたいな方法を本で一生懸命暗記しても、いざ実際には、飛ぶことはできないですよね。
理論部分だけを増やしてもダメなんです。
棒高跳びが実際に動かす(助走、ジャンプ、着地)体を何回も動かして練習することが必要なように、英語もある程度の理論を頭に入れたら、実際に使いこなすには体を使った練習が必要なんです。
それが音読です。
音読は文章を目で見て(視覚)、口を動かし(運動、アウトプット)、耳で聞き(聴覚)ながらやる五感フル活動の練習です。
脳への刺激も大きいので、黙読や書くだけの勉強より、定着しやすいのです。
また音読では文章を頭から読んでいきます。必然的に返り読み(英語を日本語の語順に入れ替えて翻訳する読み方)ができません。
ということは、英語を英語の語順のまま読めるようになる練習でもあるということです。
英語を英語の順番のまま読めるようになると、リーディングのスピードも自然と上がりますね。
一文ずつ翻訳しては立ち止まる行為が無くなるわけですから。
また音読の練習では、正確に発音できるようになるために、ネイティブの発音を何回も聞いて、真似る練習をします。
なので次第に英語の音に慣れ、聴き取る力=リスニング力も伸びます。
2.音読のやりかた

①教材を用意する
今の自分のレベルに合った難しすぎないものを用意しましょう。
一度読んでみて、意味の分かるレベルの教材が良いです。
単語だけでなく文章で意味が取れるものにしましょう。
もちろんCDやダウンロード音声などがついているものを選びます。
②文章を精読する
単語・熟語の意味、イディオム、文章の構造をあらかじめ調べて、理解しておきます。
情景が頭に浮かぶくらいまでになっておけば良いです。
③声に出して読む・オーバーラッピング・シャドーイングする
CDなど音声を聴きながら正しい発音で音読します。
まずは一文を音声を聴いて、真似して今度は自分で読んでみます。
英文の内容を意識しながら読むようにしましょう。
1日最低でも30分ほど繰り返し練習することがおススメです。
最初は慣れなくても、次第にスピードがついてくるはずです。
慣れてきたらオーバーラッピング(音声に合わせて読む)やシャドーイング(音声から少し遅れて発音する)をしましょう。
④暗唱
長い文章を丸暗記する必要はありません。
見て覚えられる長さの英文を一文ずつ、見て覚え、口に出して暗唱します。
ただ声にするだけでなく、内容を意識しながら暗唱するようにしましょう。
また正しい発音も意識するようにしてください。
3.音読学習のための教材 10選
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
英語初級レベルの方におすすめです。収録されている内容はどれも中学生レベル。音読・リスニング・リピーティング・シャドーイングを1セットとし、構造と意味を理解したうえでアウトプットのトレーニングをするので、総合的な英語力を効果的に伸ばすことができます。
英会話・ぜったい・音読【入門編】英語の基礎回路を作る本
こちらも英語初級レベルの方におすすめです。“聴く・話す・読む・書く”の4機能をフル活用し、「英語体質」を作り上げることに特化した全部で12のレッスンが用意されています。収録された文章は中学1年、2年の教科書から引用したものばかりで、全くの初心者もスムーズに学習に取り掛かることができます。
12週間で「話せる」が実感できる魔法のなりきり英語音読
英語初級~中級れべるのかた向けです。中学英語を網羅的にあつかった60のレッスンが収録されており、「文法はなんとなくわかるけどスピーキングやリスニングは苦手」というかたにはちょうどいい内容です。
ゼロからスタート正しい音読学習
前述したカリスマ英語講師、安河内哲也先生の著作です。英語の反射神経を鍛え、「読む・聞く・話す・書く」の核となる言語操作能力を育てる本です。
「超音読」英語勉強法 留学経験なし!だけどTOEICテスト満点!
英語偏差値42、テスト0点からTOEIC満点を取った筆者自らの独学体験によるユニークな学習法です。英語を速く読むことで、英語脳を作り、リスニング力、スピーキング力、理解力を養います。音読の必要性、重要性が丁寧に解説され、具体的な方法が示されています。
“スピーキング”のための音読総演習(即戦Navi)
「聞く、話す、読む、書く」をバランスよく身につけることで、英語で「思う」力をつけることができる、として、学習法として「チャンク音読」「ノーマル音読」「ささやき音読」「和訳音読」「感情音読」「タイムアタック音読」と6つのステップを踏んで繰り返し練習します。
4技能が身につく 究極の音読プログラム 初級編
音読に加え、文法解析、シャドーイング、スラッシュリーディングなど、英会話に必要なスピーキングとリスニング、基礎英語に必要な文法、語彙、リーディングを同時に鍛えていきます。スロースピードリスニング、英文法の解析、スラッシュ音読、シャドーイングというステップで学習します。
CD1枚付 みんなの英語音読 世界の小説編
「赤毛のアン」や「風と共に去りぬ」、「誰がために鐘は鳴る」といった文学作品からシェークスピアの「リア王」「オセロ」「マクベス」といった戯曲まで、名作を扱った音読トレーニングですので、文学好きの方は楽しく練習できます。
CD1枚付 みんなの英語音読 世界の童話編
「みにくいアヒルの子」、「眠れる森の美女」、「ヘンゼルとグレーテル」など15話が収録され、1ストーリーを2日間で学習、全体で30日で完成します。
音読したい、映画の英語―心に響く珠玉のセリフ集
映画好きにおすすめしたい1冊です。50本の映画から、名セリフが一つずつ、各映画とその時代背景が解説されています。勉強のちょっとした息抜きにも良いです。
4.まとめ

英語には、英語独特のリズムや抑揚があります。
発音にしてもそうですが、それらは音読の練習を通してでしか身につけることはできません。
たしかに音読の勉強は時間と場所が必要になりますが、1日5分か10分だけでも、気に入った1文を声に出して読んでみるだけでも、
英語力の身につき方が変わってくるはずです。
ぜひ音読を日々の学習に取り入れてみてください。
こちらの記事もどうぞ
≫英語しゃべれる?シャドーイングという練習方法
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