英語の学習で「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能のうち、意外と勉強をおろそかにしがちなのが「書く」です。
受験でよく使う単語にしても効率よく数を覚える技法としては、読んで聞いて発音をたくさんするのがメジャーな方法になっています。
書いていると時間がかかって数がこなせないからです。
同様に大学入学試験の長文のリーディングも、早く解けるようになるために、目で見て、読んで、声に出して英語の語順で英文を理解する学習法を取ります。
ですが、ビジネスシーンではメールを書いたり、入試の2次試験や資格試験での英作文など、「書く」こと=ライティングの能力は、けして重要度の低い項目ではないですよね。
英語のライティング力を身につけることは、英語力そのもののアップにもつながります。
今回は初心者向けにライティング力を鍛える方法と参考書をご紹介します。
1.おすすめ英語ライティング学習のやり方

①日本語分を英訳して書く
まずは短い文からでいいですので、日本語文を英訳して書く練習をします。
この際、正解の文章をあらかじめ用意できるものが良いです。
日本語分をみて、英訳を書き、答え合わせをします。
何度も繰り返していくうち、自分に足りない語彙や、文法の弱い部分が変わってくるはずです。
②リスニングしたものを書き取る
いわゆるディクテーションと呼ばれる勉強法です。
参考書などに付属のCDやダウンロード音源を使って、聞こえてくる英語を書き取る方法です。
ディクテーションの勉強法については、こちらの記事もどうぞ
≫英語を聞き取る! ディクテーションという勉強法
③英文を見ながら書き写す
見開き1~2ページの英語長文を、見ながら書き写すことを10回以上繰り返します。
加えて声に出しながら書き写すと、「見る」「書く」「読む(話す)」3つの刺激で学習効率がよりアップします。
1文を覚えてしまうくらい、繰り返し練習してみましょう。
④覚えた英文を何も見ずに書き出す
③からの続きだと思ってください。
③で練習した英文を、今度はテキストなどお手本を見ずに、書き出してみましょう。
完全に覚えてしまった文章なら、単語を入れ替えたりして自分で新しい文章を作ることができるようになります。
日常でよく使う英文を覚えてしまえば、実戦でも役立ちます。
2.英語ライティング力を鍛える参考書
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
初心者には難しいと意見が分かれる本で、たしかにいきなり始めると難易度が高いと感じるかもしれません。
内容的には中学で習うレベルの英語で、次々と英作文をするトレーニングをしていきます。
瞬間的に英作文ができるようになるための本です。
英会話・ぜったい・音読【入門編】
学力的には中学1年から2年の初心者でも入りやすい内容になっています。
付属のCDを使って、1日1レッスン、12日で完了ですが、当然1周で終わっても英語力は身につきません。
どの参考書もそうですが、何周でもしましょう。
本書では3カ月は続けるように書いてあります。
究極の英語ライティング
日本人が書いてしまいがちな、そしてネイティブが読むと奇妙に映る英作文のクセを矯正し、「英語らしい英語」を書くためのコツやルールが多数掲載されています。
英文をそのまま書き写していくうちに次第にレベルアップできるでしょう。
英語のスピーキングが驚くほど上達するNOBU式トレーニング【MP3 CD付】
英文を見ながら書き写すトレーニングに慣れてきた中級者におススメです。
中学1年~3年と順を追ってレベルアップする内容で、長めの英語文でも作文できるようにトレーニングする本です。
音声付きですから、リスニング、スピーキングも練習できます。
3.まとめ

英語ライティングの学習方法としては、
①日本語分を英訳して書く
②リスニングしたものを書き取る
③英文を見ながら書き写す
④覚えた英文を何も見ずに書き出す
の4つを紹介しました。
これらをこなせるようになってきたら、自分の英語の日記をつけてみたり、スケジュール帳をつけてみたり、自分で作った文章をどんどん書き出す練習をしてみましょう。
英語ライティングに限らずですが、英語学習は毎日続けることが重要です。
自分のペースでいいので、1日10分でも20分でも英語に触れていきましょう。
こちらの記事もどうぞ
≫リスニング対策!英語の聴き取り力を伸ばす
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