書籍『複業の教科書』人生もお金もひとつの会社にゆだねている人に取り返しがつかなくなる前に読んでほしい

複業の教科書 書評
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『複業の教科書』
2018年初版
西村 創一朗 著

この本はこんな人に読んでほしい!

  • 今の仕事がなんとなく辞めたい・身が入らない
  • 転職を考えているけど踏ん切りがつかない
  • ズバリ副業に興味がある

「副業」と「複業」は別モノ

分かれ道

2018年、政府の示す「モデル就業規則」に変更がありました。

「許可なく、他社の業務に従事しないこと」

から

「勤務時間外に、他社の業務に従事できる」

へと、いわゆる副業を認める方針に変化したのです。

バブル経済崩壊以降、社会構造の変化により、これまでの日本の「年功序列」や「終身雇用」、「解雇規制」といった旧体制は完全に崩れました。

そんな世の中では、個人はこれまでのように一つの会社に頼り切ることは不可能になり、個人は複数のスキルや業務経験が生きていくうえで必要になってきます。

著者は、こんな時代の到来に合った生き方として、「複業」することを勧めています。

では、著者の言う「複業」とはどんなものでしょうか?

一般的に「副業」といえば、本業のかたわらで「副収入」を得るために余った時間で行うもの、というイメージです。

これに対して著者は、「副業」を次のように定義しています。

  • 「複業」とは「価値創造活動」
  • お金は「結果」であって「目的」ではない。
  • 本業だけではできない、“やりたいこと”へのチャレンジ
  • やればやるほど、本業にプラスの影響を与えるシナジー効果が生まれる

筆者は「複業」で得られることは次の3つだと言います。

  1. 時間をかけて「やりたいこと」の追求ができる
  2. 「稼ぐ力」を得られる
  3. キャリアチェンジの失敗リスクを減らせる

そして「複業」最大の価値は

「自分の人生を取り戻す」こと

だと。

人が一つの会社で経験できることは限られています。

社内で転勤や配属部署の変更があったとしても、必ずしも自分の望み通りの仕事ができるわけではありません。

「複業」は、本業を続けながら、自分のやりたいことを見つけ、本業にフィードバックし、自分の価値を高め、もし現職に不満を抱いたり、物足りなくなるようなら、「複業」で築いたキャリアで転職や起業をしやすくできるのです。

現在の日本では一社に人生を依存しているので、やりがいも低い。

複業が定着すれば、個人がいつでも好きなこと、やりたいこと、挑戦したいことに飛び込めるようになる、というのが著者の論です。

もちろん、仕事(複業)の中身については、仕事内容=結果が今より重視されるようになるでしょう。

「会社にいわれてるから・・・」とか「会社ではできなくて・・・」といった言い訳ができなくなるのは厳しい面かもしれませんが、社会の効率化は進むのではないでしょうか。

「複業」のコツ

時間と成果

著者は必ずしも本業を辞めることや、転職を勧めてはいません。

あくまでも「複業」をすることによって、本業と人生に良いスパイラルを与えることができると説いています。

「複業」が軌道に乗ってから「複業」を本業にしたり、「複業」で得られたスキルやコネクションを利用し、よりよい転職をするチャンスが生まれるのです。

といっって、「複業」ってどこから始めればいいのか、どうやって始めたらいいのかわからない、という人のためにも、この『複業の教科書』は5つのコツを教授してくれます。

  1. 複業は身近で小さな一歩からはじめる
  2. 「無理なくできること」だけに特化する
  3. 自分のハンディキャップから、できることを考え抜く
  4. 自分の強みを活かして「キャリアタグ」をつくる
  5. 半径5メートルのニーズを聞く

この5つのコツはどれも、本業あってこその「複業」、本業を発展させることにもつながることでもあります。

筆者はゆえに、「複業」を会社の内外で公にしておくことも大事だと説いています。

「複業」が失敗するパターンと成功する考え方

靴とカバンとノートと時計

この本はけして「嫌な仕事のうまい辞め方」ではないのです。

この本では「複業が失敗してしまう3大パターン」についても説明してあります。

  1. 「簡単にお金稼げます詐欺」に引っかかってしまう
  2. 「あいつは副業やっているから」と後ろ指をさされてしまう
  3. 「とにかく頑張る!」とオーバーワークで生活が破綻してしまう

この3パターンは逃げの姿勢ではいけない、ということと、自己管理の重要性について説いています。

ということは、成功するにはこの反対のことをやればいい。

そのための5か条として、

  • 目先の儲けに走らず、信頼を貯めること
  • 本業で成果を出すことにこだわること
  • 「副業」を“伏業”にせず、周囲に共有すること
  • 自己管理の重要性
  • 他者への配慮・リスペクトを忘れないこと

どれも、本業に対しても通用することですね。

必ずしも転職や起業したりせずに、やりたいことで稼ぐことができるのが「複業」です。

本業にもコミットする「複業」だから、「副業禁止」の会社でも始められます。

サブタイトルが「人生もお金もひとつの会社にゆだねている人に取り返しがつかなくなる前に読んでほしい」と長いですが、著者のこの本に込めた思いが端的にあらわされていると思います。

まずは「副業」について漠然と考えている段階の人もいるでしょう。

いま、漠然と将来に不安を抱いている会社員の人に、この『複業の教科書』。一読は価値があるでしょう。

『複業の教科書』
2018年初版
西村 創一朗 著

目次
はじめに
第1章 一つの会社では生き残れない時代の到来
第2章 あなたの人生を取り戻す「複業」という選択
第3章 複業を始めるための3(+1)ステップ
第4章 実際に複業をして分かった5つのコツ
第5章 複業が失敗してしまう3大パターン
第6章 複業を成功させる五ケ条
第7章 複業でぶつかる壁を突破する!――Q&A
おわりに
付録 複業するひとにオススメのツール72選

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